日本人って

やっぱり核アレルギーなんですかねって思いました．
といいますのは，きょうのローカルニュースで流れていたのですが，新潟県の北部にある瀬波温泉でキャンセルが相次いでいるんだそうです．んで，その理由はほとんどの場合，柏崎刈羽原子力発電所の「放射能漏れ」なんだそうです．まーいきなり量が1.5倍になりましたもんね．
ではその1.5倍になったところの9×10⁴[Bq]っていかほどの量なのでしょうか．ありがちな例としてラジウム温泉とかラドン温泉と呼ばれるものと比べてみます．
「原子力百科事典　ATOMICA: ラドン温泉と健康」によりますと，山梨県の増富鉱泉では160,728[Bq/l]，島根県の池田鉱泉では58,238[Bq/l]なんだそうなので，それぞれわずかに0.56[l]と1.5[l]となります．温泉法では水１[kg]中に111[Bq]以上のラドンを含有するものが放射能泉とされているそうなので，これだと大体810[l]程度になりまして風呂桶で2〜3杯分といったところでしょうか．どう考えても9×10⁴[Bq]ってたいした量ではなさそうですし，放射性物質の濃度という点でもラドン温泉の方が圧倒的に高そうです．
「放射能漏れ」と大騒ぎをしている人でもラドン温泉にはありがたく浸かっていたりしているとしたら，これはもうどう考えても悪い冗談か何かとしか思えません．
完全に蛇足なんですが，ラドン温泉に行って吸ったり飲んだりしたラドンは体内で壊変して最終的には鉛になるんですが，その途中でビスマスとかちょっと前に噂になった（？）ポロニウムとかに変わるんですよね．;p　放射性が云々という以前に鉛だってビスマスだってポロニウムだって体には悪そうです・・・
あ，ココに書いてあることは，微量だから漏れても良いっていう意味じゃないですからね，念のため．